2017年4月15日土曜日

風俗行っても人生変わらない:破


 ボーイのおっさんに会釈されガン無視してホテルへ戻る日々を過ごして9日目の夜。
これが僕がこの地方で過ごす最後の夜だ。

ここの土地にも慣れ、楽しくもあり辛かった出張も明日の仕事を終えたらやっと解放される…。
今までと違うような景色に見えた風俗街。
おっさんの顔もいつもとは違いカッコよく見える。


 意気揚々とホテルに戻り、洗濯をして洗濯物をスーツケースへ放り込む。
そしてホテル内にある自販機で320円もするラガービールを購入し飲む。ひたすら飲む。
なぜアサヒじゃないんだ?という不満はこの際置いておき、解放される喜びに満ち溢れていた。そう、朝を迎えるまでは…。


―朝、最後のバイキングに目もくれず颯爽とホテルをあとに。
夜中の静けさとはまた違った静かな町並みに真新しい空気。響くは高架線を通る電車の音だけ。そんな中、この風俗街ともサヨナラなんだと思うと切なくなった(看板の女の子たち皆可愛いんだもん)
出社。
ここで事件がおこる。ここでの僕の上司がすっ飛んできた。
 上司「すすすすす涼風くん!!!!やったよ!!!もう数日ここにいて良いって!!!!本社が!!!本社が!!!!!!」

なんてことだ。この重いスーツケースを抱え出社した僕にもう一度ホテルへコレを持って行けというのか。
取り敢えず総務に電話しホテルが同じところなのか、出張費を早く振り込んでくれと頼み泣きながらその日は仕事した。
そして決めたのだ。あの風俗街で遊んでやる。と
そこから携帯、PCを使って風俗街でのルールなどをホテルで調べ、時には職場で風俗のイロハを勉強した。

 そして長かった出張も残り2日となった夜。
風俗へ行くと決め、仕事が終わってホテルへ戻り作戦会議。
電話予約が良いのだろうがいかんせん風俗というのは初めてなのだ。考えただけでも緊張し320円もするラガービールを5本も飲んでしまった。
しかし決めたのだ。今日風俗へ行くと。俺は決めてしまったのだ。


 電話?緊張するのでいっそ飛び込みの方がイケるでしょ!!
気づけばホテルを出て毎日見てた女の子たちの看板がデカデカと飾ってあるその店の前に俺はいた。



つ  づ  く

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